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事業のご紹介

事業概要

糖尿病医療スタッフ養成の必要性

糖尿病診療において、医師・看護師・臨床検査技師・管理栄養士・薬剤師などによるチーム医療は非常に有効であることが分かっています(図4)。これは、患者個々の訴えを傾聴し、問題点を明らかにし、異なった立場から有機的に患者さんに関与する医療です。放置や治療中断が少なくない糖尿病との付き合い(図5)をいかに継続させ、質の高い糖尿病療養を提供できるかは、医療スタッフ個々が患者さん自身の「やる気」をいかに引き出していくかに掛かっています。

図4
図4
図5
図5

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質の高い糖尿病のチーム医療を達成するには、有能な『糖尿病専門医』の存在は欠かせません。『糖尿病専門医』は、糖尿病診療に精通し糖尿病患者を診療するだけでなく、糖尿病診療チームの指導的役割を果たします。糖尿病チーム医療・医療連携・患者教育を実践できる研修カリキュラムを実施して新たな糖尿病専門医を養成するほか、糖尿病療養指導士をはじめとした医療スタッフを育成する役割も持っています(図6)。

図6
図6

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『糖尿病療養指導士(CDE)』は、糖尿病とその療養指導全般に正しい知識を有し、医師の指示の下で患者に熟練した療養指導を行うことのできる医療従事者(看護師、管理栄養士、薬剤師、臨床検査技師、理学療法士の有資格者)であり、日本糖尿病療養指導士認定機構により認定されます。療養指導は糖尿病の治療そのものであり、質の高い糖尿病診療には不可欠です(図7)。

図7
図7

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先に述べたように、熊本県にはたくさんの糖尿病や糖尿病予備群に該当する方がおられるため、『糖尿病専門医』と『CDE』の数を増やしてより質の高い糖尿病診療を提供する必要があるのです。