ホーム >  糖尿病の啓発活動

糖尿病の啓発活動

ブルーでライトアップされた熊本城 - 11月14日は世界糖尿病デー -

糖尿病の増加は、日本だけでなく地球規模で進行しています。2009年10月に国際糖尿病連合(IDF)が報告したデータでは、世界の成人人口の7%、2億8500万人が糖尿病に罹患しており、糖尿病が引き起こす合併症などで年間400万人が死亡しているとされています。また、糖尿病は失明・腎不全・心臓発作・脳梗塞・手足切断の主な原因にもなっています。

糖尿病は死に至る病気であるとは認識されていませんが、治療せずに放置していると合併症(糖尿病網膜症、糖尿病腎症、糖尿病末梢神経障害、心筋梗塞、脳梗塞、糖尿病足壊疽など)を引き起こし、死に至る恐ろしい病気です。

このような糖尿病の脅威を踏まえて、2006年12月に国際連合は毎年11月14日を『世界糖尿病デー(World Diabetes Day)』に指定し、世界各地で糖尿病の予防・早期発見・治療についての啓発活動を推進することとしました(図1)。この運動のシンボルマークが『ブルーサークル』であり、国連や空を表す「青(ブルー)」と団結を表す「輪(サークル)」とから構成されています。『全世界で団結して糖尿病による脅威を減らそう』というメッセージが込められています。

図1 糖尿病とその合併症は世界的な脅威になっています。糖尿病に対して団結(Unite)して取り組もうという国連決議(2006年12月20日)が採択されました。

図1 (画像をクリックすると大きいサイズで表示します)

この11月14日には東京タワー、エッフェル塔、エンパイア・ステート・ビルディングなど世界各地の建物が青色にライトアップされます。熊本県では、2007年から熊本市内繁華街におけるパレードなどの関連イベントを開催し、さらに2008年からは熊本城のブルー・ライトアップを実施しています(図2、図3)。昨年は、天草のキリシタン館(図4)や水俣総合医療センター(図5)などにおいてもブルー・ライトアップが実施されました。

11月14日にはライトアップのほか、糖尿病に関する市民公開講座や医療従事者向けの様々な糖尿病研究会が熊本をはじめ各地で開催され、一般市民への糖尿病啓発、かかりつけ医の糖尿病治療技術の向上が図られています。

図2 熊本市内繁華街におけるパレード
図2 熊本市内繁華街におけるパレード
図3 世界糖尿病デー(2010年11月14日)にブルー・ライトアップされた熊本城
図3 世界糖尿病デー(2010年11月14日)にブルー・ライトアップされた熊本城
図4 平成22年11月14日のブルー・ライト
図4 平成22年11月14日のブルー・ライト
アップ(天草キリシタン館)
図5 平成22年11月14日のブルー・ライト
図5 平成22年11月14日のブルー・ライト
アップ(水俣市立総合医療センター)
(画像をクリックすると、大きいサイズで表示します。)